【前編】なくなると困る「良いモノ」

 

f:id:inodango:20180704230528j:plain

縁側に置いたテーブルで寛いでいると、ラジオでも流したい気分になるんだよねぇ。

・・という事で、去年予備に買っておいたソニーのラジオ(ICF-EX5MK2)を開封

EX5MK2は既に使っているのが1台あって、居間でACアダプターに繋がっているのだが、ストックしている単2電池の使用期限が迫っていたので、ポータブルで使うのにもう1台出すか、と軽い気持ちで使い出してみた。しかし・・。

半年ぶりくらいにネットで見たら、生産終了で相場がエライ事になっていた。

なんせ去年までは新品が1万円ちょいで買えていたのが、今ではプレミアが付いて最低でも4万円以上。次いで5〜6万円で、高い店だと10万円オーバーなんて所もある。

 

え・・そんなの聞いてないよ? 封開けちゃったYO? なんか凄いブルジョアプレイしちゃったYOOOOO〜〜〜!!!

 

いやいや、全く知らない訳ではなかった。

去年某ネット掲示板に17年いっぱいでの生産終了を匂わす書き込みがあり、これは何となく本当臭いかも、と思って追加で1台買っておいたんだ。そして実際に今年3月に生産終了のアナウンスがあった(らしい)。

私が馬鹿だったのは「17年いっぱいを12月だと思い込んでいた」ことで、「17年度いっぱい」という可能性をまるで考えていなかった所だ。だから年末年始ごろはチェックしていたけど、謎の安堵感を経て春先からの動向ウォッチングは怠っていた。

もっとも在庫が捌けるペースを考慮して生産自体は12月末で終了し、年度末にアナウンスのみ入れた可能性もあるが・・。

ま、そもそもストック溜め込んで転売するとか、そういう目的で買っといた訳では無いので関係ない話ではあるのだが、名機ゆえに生産終了がきたら絶対に高騰するだろうな、と思っていた事がズバリ現実に起きてしもうたので、凄くビックリした。

ちなみに大きい方がEX5MK2で、ちっこい方はSW22というツーリストモデルなのだが、このちっこい方もタイに行く時に「あったらいいなぁ」と思って買ったのがその後すぐに生産終了になり、相場爆上げでプレミアが付いたという代物。

今でも美品なら買値以上で売れるし、未使用だと当時の新品価格の倍(2万円以上!)はする良いラジオ。ウチのは今でも小傷一つない新品同様品だから・・って、そういう話がしたい訳ではないんだった。

アナログ時代の技術の粋ともいうべき「素晴らしいモノ」が消えてゆく、そのうち修理すら受けて貰えなくなって・・・という、このどうしようもない不可逆な、時の流れの切なさが沁みる沁みる・・・という事が言いたかっただけなんだった。

 

今使っているモノがいつか駄目になっても、また同じやつが買いたいのに、買えない。

メーカーとしては今時高性能ラジオなんか作っても商売にならんしね。

ラジオの内臓バーアンテナの長さや感度を気にして遠距離受信に魂を燃やし、高い機種を買った挙句満足できず屋根にデカいアンテナ上げたりする*1よりも、ラジコで日本中のラジオ聴いた方がスマートだから。

私なんか去年ソニーのアンケートに「EX5MK2をやめたらラジオで興したソニーの魂が泣くぞ、売れなくてもこれだけは絶対に作り続けてくれ*2(意訳)」的なことを書いて送ったのだが、やはりどうにもならなかったらしい。

 一昔前はこういうモノに飛びついたりして、会社や出先で聴くのに凄くお世話になったものだけど、本当に今や昔。

ラジオって性能が良いと遠くの放送局も綺麗に入って凄く嬉しいけど、夜になると電離層の反射で外国(特に朝鮮半島)の大出力の局ばっかり入ってきて「ソレジャナイ」感を猛烈に感じると同時に地球の存在や世界の広がり、宇宙への繋がりを感じる事ができて、少しの不便さと引き換えにロマンを感じることのできる、デジタルとは違う意味でのアナログ的ワールドワイドな面白さがあって、凄く良いと思うんだけどね〜。

せめてこのラジオ達だけは、アナログラジオ電波停波のその時まで、末長く使い続けようと決意するいのだんごでありました。

うーむ、相変わらずマニアックな記事だな。。

 

次回につづく  

 

*1:さすがに私もそこまでは凝らない。ラジオはラジオ単体で完結したいタイプ。

*2:実際には下請けの十和田オーディオが作っているので、既にソニーのタマシーは死んで久しいと見る向きもあるかもしれない。