Nikonの重み

   

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遡ること1年前。

父の遺品整理をしている時に、アルバムの中でひときわ輝く1枚の写真を見つけた。

恐らく母と結婚する前に撮ったものだと思う。

丁度おかだんごと一緒に見ていたのだが、この写真すごく良い!と意見が一致し、大層盛り上がったのを覚えている。

切り取り方も、ピントの合い方も、シャッターのタイミングも、どれもこれも素晴らしくてカッコいい。

いのだんごも、こういう「最高の瞬間切り取ったったでぇ!!」的な写真をK-S2で撮ったことがあるのだが、おかだんごがモロに写っているのでブログで自慢できず、日々悔しい思いをしている。だからせめて、ということで父の写真を紹介する。

 

父は昔写真に凝っていたようで、学生の頃は写真部だったとか、家に暗室を作って自分で現像までやっていた、なんて話を彼方此方からよく聞いていた。 

私も幼い頃は「大きいカメラがあるなー」と一眼レフを眺めていたものだが、 当時は全く興味がなかったし、成長するにつれ次第に出番が減ってゆく「そのカメラ」のことは、近年まで自然と脳裏から薄れていた。

なにせ20年以上姿を見ていなかったので、流石に処分してるんじゃないかなーと勝手に思っていたのだが、母曰く「まだあるやろ?」との事で、それならと物置部屋を探してみることにした。

物置の戸を開けると・・・目の前にカメラバッグ。実にあっけない。

なんだ、あるじゃん、とバッグを開けてみる。

あれ?ない。

中はカビたブラシが転がっている位で、カメラの姿はない。でもこのバッグ、下の段がありそうだ。もうひとつ開けてみよう。

・・・ない。全部からっぽだ。

 母に伝えると「無い訳はないだろう」とタンスの中を探しはじめた。

しばらくすると「これやろ?」と、二人の元にビニール袋に包まれたカメラが持ち込まれた。

「おお!あったか!!」と喜び半分、「ものすごくカビてそう」と不安半分の登場である。

恐る恐る中を覗いてみる。 

 

・・・うわー、これはあかん。ホコリとカビのようなもので見事にコーティングされておる。

私はアレルギーがあるので、おかだんごに頼んで綺麗にしてもらおう。

しばしの格闘の末、とりあえず普通に触れる位にはなったが、ボディを拭いただけでカメラのメンテが終わる訳もなく、修理業者にオーバーホールへ出したところで救えるのかどうかの見当もつかない。

圧倒的なカビの威圧感に「どうするよコレ」と膝を抱え続け、勝手の分からない銀塩一眼レフを目の前にして「うーん、考えたくないわ〜」と態度を保留し続けていると、気付けば1年が経っていた、というのが現在までのあらすじ。

 

で、前回の記事でお伝えした通り、うちは今大整理キャンペーン真っ只中なのである。

当然の流れで、このカメラたち、どうすんの?という話になる。

 

気持ちとしては、そりゃあ直したい。

ひとつの、 形見のようなものだから。

でもフィルム機は、写真1枚撮るにしても、まーお金がかかる。

デジカメ感覚でシャッターを押せる物ではないし、DP2感覚でじっくり撮ったところでやはりカネはじゃぶじゃぶ飛んでいく。

根本的に、貧乏性の人間にはたいへん所有しづらいアイテムなのである。

だから直しても、防湿庫の肥やしとなる可能性が高い。

しかも元々カビてた物って、カビてないものと一緒に保管しないほうが良いよねぇ?という疑問も湧いてくる。

じゃあ、コイツのために防湿庫を増やすのか?話がどんどん凄い方にいく。

どうしようもないので、とりあえず各部チェックから始めてみることにしよう。

 

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ここでようやく写真で登場。「ニコンの一眼レフ」の正体、FEとFAのお二方。

F一桁番はよく聞くけど、FEとかFAとか言われても、正直サッパリわからない。 どこの馬の骨さん?状態である。

ひとまず1年ぶりに各部の観察をしてみよう。

 

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まずはFE。すっきりしたペンタ部と、ゴテゴテ感の一切ないシンプルなデザインに好感が持てる。

持ってみると凄く重い。ほんとうに金属の塊、と言う感じ。これで色んな写真を撮ってくれていたのかと思うと、余計に重い。

レンズの根元付近に謎の金具のようなものがあるけど、これは何だろうか? 

 

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続いて背面。アイカップがないけど、これは無くなったのかデフォなのか。

あと下面の端子部の蓋も無いっぽい。

それと前から思ってたんだけど、この蓋の真ん中に付いてる四角いスペースは何?メモでも貼り付けるんだろうか?

 

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ニッコール135mmF2単焦点。外観はちょっと小傷が目立ちまする。

  

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レンズは・・おぉ・・無念。カビが綺麗に根を張ってらっしゃる。

  

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これはもう救いようが無いパターンですね。ボディだけでも助けてやりたい。

 

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続いてFA。どうらこっちの方が新しいカメラのよう。そして負けず劣らず重い。

露出を自動で何とかしてくれそうなペンタ部の窓、そして取り外し式と思しきグリップ。

このグリップってPENTAX KPと同じやん!と妙に盛り上がるポイントであります。 

そういや去年私がKPを買った時、値段を聞いた父が「高っか〜!」と言っていたけど、調べたらコレだって定価で11万(ボディのみ)位するらしいじゃないの。しかも1983年の11万円。あんたも高いの買ってるでしょうが〜!!(独り言)

 

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こっちはこっちで、電池蓋と思しきものがない。そしてアイカップもない。

以前はアイカップ無しが普通だったのか?今時のカメラがアブノーマルなのか? 

知識がないので考えても分からん。

 

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ズーム・ニッコール25mm-50mmF4。これはF4通しって事?

こちらもボツボツと汚い。。

 

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・・と思いきや、フィルターを外してレンズクリーナーをかけたら超綺麗だった。

これは最近買ったと言い張れるレベルでクリアなのでは!?

唯一ヘリコイドがスコスコ言って軽いのが気になるが、そもそも軽いのかもしれないので、そこは一旦置いておこう。

 

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中合わせでパシャリ。

シンプルビューティーなFEと、80年代的ダサカッコよさに一歩届かずダサいだけで終わってる感が滲み出てるFA。

やっぱりペンタ部の造形って大事だなーと思う瞬間です。

 

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じゃあ中も見てみるか、とフィルム巻き上げレバー(?)を持ち上げる。

・・・アレ?開かない。なんで??

私はフィルムカメラオリンパスPEN EE-3しか使ったことがないので良く分からんのだが、これで開くんじゃないのか??

2台ともこれでは開かず、ガッチガチに閉じたままなんだけど。

PENだと蓋を開けるレバーが左側面にあって、それを引き下げるだけで開くんだけどなー。

中でモルトが溶けて、くっ付いてたりするのか。それとも根本的に開け方を間違っているのか。

ネットで動画を見てもこれで皆開いてるみたいなんだけどねー。

なんで開かないんでしょうね。。

 

どなたか開け方の分かる方が居らっしゃいましたら、教えて頂けると有難いですm(-_-)m