麻生副総理の「民度」発言を読む

 

 

元動画観ました。

問題の箇所はリンク先(参議院インターネット審議中継)のページ左上にあるカレンダーで2020年6月4日を選び、財政金融委員会を選択し、発言者一覧の中から中西健治自由民主党・国民の声)をポチると自動的に頭出しされた状態で

参照できます。

 

で、これね。

質疑を通して麻生さんがやっていることは「ユーモアを交えて耳心地よく聞かせる話術」ということでしかなくて、民度発言に関しては単純に言葉選びのセンスが悪いってだけの話なんですよ。*1

まずこの議場で話されていることは、日本の「国際金融センター」化の促進の是非です。ざっと調べた情報では「国内外の金融機関や投資家などが活発に取引する総合金融市場」と定義され、その度合は世界金融センター指数(GFCI)で表されるとしています。要は日本の国際金融取引の活性化の話ですね。

で、金融センター指数の上昇には民間の自由度が重要で、ロックダウン等の政治的強要が日本の憲法上できないから自粛のお願いに頼らざるを得なかった=強制力がないから民間の自由度が担保されている、という話です。つまり言うに事欠いて何トンチキなこと喋ってんだ中西さんよ、って話です。

それは自粛程度でガッタガタになった経済や種苗法の件で噴出した食料安保等の問題も含め、民間の自由度を担保している要素、その本質を考えるとグローバル化された日本社会は戦争状態を許容できる状況になく、安倍政権が掲げる憲法9条改憲論との矛盾点を副総理自ら吐露しているに等しいのですが、この話は今回の主題から逸れるので機を改めます。

 

今回の問題の本質は日本の投資市場が海外に比べて活発ではない、つまり劣っている状況で国際金融センター化を推し進めようとしている点です。保守政党であれば海外の投資家に勝てる日本の投資家を育て、互角以上に渡り合える状況をもって市場の開放を促進するのが国益と判断すべき案件でしょう。

ところが麻生さんは「欧米のようになるのは個人的に如何なものかと思うが、止めたらいいというのには反対で、決して悪い方向ではない」として認める姿勢を見せている。麻生さんがユーモアを交えて耳心地よく喋るのは何故かというと、それで人心が動くからです。だから吉宗公時代の先物商売、大阪商人の話を出して日本の先見性的故事を持ち出し、国内を耳心地よく持ち上げて聴者を自分のステージに取り込もうとする。

これは日本という国を(資本的に)海外に売り渡す態度であることを「自らの思想に反する可能性を許容する態度を見せた麻生さんは何だか信用できそうだ」という印象を与えることで、出来るだけ国民に気付かれないようにする為の話術〈麻生節〉です。
事の本質に気付かずに話を聞いていた人はここで騙される可能性が高いでしょう。これが麻生さんの公人としての才能です。
 
宮台真司氏風に言えば「倫理の欠けたクズ」でしかないので、論壇に出やがれこの野郎!っていう話でしかないんですが‥。
 
この説明で分かるかな?
 
 

*1:国民(支持者)の代表者としての国家議員という意味では「お察し」でしょう。