ちーたんと猫【前編】

 

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時はお盆。長らく続いた引きこもりもいよいよ限界を迎え、我々は外界へ飛び出した。

おかだんごと母の三人で車に乗り込み「岩合光昭の世界ネコ歩き写真展」を目指して、田舎道をひた走る。

写真は途中で「道の駅・丹波おばあちゃんの家」に立ち寄った時の1枚。(前回に続き自称ベルビア風で撮影)

前日の夜におかだんごがニンニクの丸揚げを食べたせいで車内が猛烈な臭気に包まれ、くさいくさいと文句を言っていたら「これ買って」と渡された牛乳。牛可愛い。

いの:「まさか胃に膜を張って匂いを減らそうと思ってる?」

おか:「そうだけど!」

いの:「もう胃にニンニク残ってないでしょ〜、吸収されて血中から肺に出てんじゃないの?」

おか:「ぐぬぬ・・」

そんな往路でのひととき。

 

 

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道中は渋滞もなく快適そのもので、さくっと丹波市立植野記念美術館に到着。

ここを訪れるのは今回が初めてで、田舎にあってやたら豪華な佇まいに大層驚きました。

 

 

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中に入るとくす玉が。

実はこの前日に、岩合さん本人が来られてトークやサイン会等のイベントが開催されていました。

どうしようかなーと迷った末、人が多くて大変そうだから・・と翌日にずらした訳ですが、それでも結構な人出でびっくり。

 

 

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猫、気持ちよく枝にはさまる。

建物は中まで抜かりなくコストが掛かっている感じで、この街のどこにそんな財源が(失礼) ・・と気になって調べたら、どうやら公費で建てたものではないという事が判明。なるほど〜、と納得した次第です。

 

 

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入場チケットを手に入れて記念撮影。栞みたいで良い感じ。(勿体無いから使わんけど)

 

 

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記念に入場券の裏にスタンプを押してみた。なんだか新聞の印刷みたい。(ちなみにこのスタンプも売っている)

館内は入り口以外すべて撮影禁止なので、展示されている写真のラインナップは図録として出版されているこの本の情報を参考に調べて頂ければ、なんとなく分かるかなーと思います。

 

 

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写真の鑑賞を終えて2階ロビーに戻り、グッズコーナーを眺めるの図。(人の波が少なくなった瞬間を撮影)

 

本物のプリントを見た感想としては、

・緑は黄緑に、赤は朱に、青はシアンに振れ、彩度もコッテリ過ぎない程度にしっかりしている。

オリンパス機を使用した事がないのでE-M1の詳細な発色傾向は知らないが、岩合さんの写真はまるでQuattro世代のFoveonセンサーで撮ったかのような色調で新鮮な驚きがあった。

・写真集はオリジナルプリントに比べ発色、コントラストが劣るため、実物を見ると「やり過ぎ寸前までメリハリをつけて現像し直したのではないか」と思えるほど別物に近い印象を受ける。

・このコントラストと発色の傾向はQuattoroのそれと見事に重なる。

・もしこれがオリンパスの絵作りそのものであるなら、高度な汎用性のE-M1、趣味性と解像力のQuattroという違い以外に、絵作りの面でほとんど差はないように思える。

・このため解像力と安さを求める場合はsdまたはdp Quattro、予算に余裕(20〜30万)があり即応性(プロユース)やコンパクトさを重視する場合はE-M1(Mk.II)、という選び方が成立するのではないか。

 

という印象でした。

写真家さんのナマ写真を見るのは初めてだったので、露出の感覚(実はあまりシビアに追い込んでいない?)など、色んな部分で収穫の多い写真展でした。

また普段テレビの「世界ネコ歩き」の映像を見慣れている身としては、NHKの超高級機材で撮影された画とE-M1の画質比較が脳内で勝手に始まってしまい、主にDレンジの面で民生用スチルカメラのショボさをひしひしと感じる事ともなりました。*1

 

 

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そしてこちらが収穫品。チラシ一式にねこかるた、マステ、ポストカード、帽子。

帽子以外は主におかだんごの希望で買ったものになります。

・・あ、そういえば紅茶の缶もあったんだった。(撮り忘れ)

 

 

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会場の一角にちゃっかり置いてあったオリンパスのカタログ。PENやレンズの冊子もあったけどE-M1 Mk.IIだけ貰ってきた。

オリンパス機は大概上面ダイヤルのエッジが銀メッキされていて、それがどうしても悪趣味に感じられて受け入れられないのですが、このE-M1シリーズにはそれがない上に格好良いのでオリンパス中で一番好きなカメラだったりします。

 

 

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中身には岩合さんの写真が使われています。

動物写真多めですが、猫写真が1枚もない(ネコ科は居る)事もあって、ストイックさに溢れている感じ。流石はハイエンド!

 

 

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ねこかるた、でございます。

同じ半端な印刷ならポストカードや写真集よりコッチのほうが面白くていいや、と二人で話して即決。

ただ購入時はビニールカバーが掛かっていたので開封するまで分からなかったのですが、箱に凹み傷が付いていたのは残念でした。会場の物販は大勢の人が取っ替え引っ替え触るので、その辺りの想像力を持って買うべきだったな〜と少し反省。

 

 

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中身はこちら。読み上げる文章が写真の状況の説明になっており、たとえば「実はこの猫は視線の向こう(フレーム外)にある○○に気を取られている」といった事が分かるようになっています。すばらCですね〜!!

 

 

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で、こちらが岩合さん直筆のイラストとサインの刺繍入り帽子。*2

じわじわ来る絶妙な絵。文法的には顔がパンパンに膨れ上がったニャロメという感じがしなくもない、なんとも言えぬ佇まい。

よく見るとヒゲのように見えてヒゲじゃない線が顔の輪郭から出ています。もしこれが胴体の輪郭線だとすると、頭の付き方から察するに、コイツはもしや二足歩行なのでは・・(汗) *3という所まで想像が膨らみます(笑

岩合さんは体格の良いオス猫が好みという事なので、少なくとも恰幅の良いオッサン猫の絵であることは間違いないでしょう。

うーん、これは凄くカッコいいぞ。

 

 

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後ろにはMitsu Iwagoのサイン刺繍。丸文字具合が可愛い。

写真集も何冊か持っているくせに、こういうサインを書かれる事を帽子を見るまで知らなかったので、良い意味で驚きました。

色はネイビーの他にオリーブとタン(正しい色名は不明)があり、どうせネットでも売ってるよなぁ・・と思って相当悩んだのですが、家に帰って調べてみると全然売ってなくて「いのぷ大勝利やでぇ!!」となりました。こういう事もあるんですね。

被ってみるとサイドがビシッとしていない事で丸みが生まれ、そこはかとないキャスケット感漂う可愛い過ぎないキャップスタイルが自分の頭に合っていて、本当に買って良かったです。(おかだんごにも被せてみたが、すごく可愛かった☆)

 

 

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こうして写真展を後にし、我らは次なる目的地、丹波竜化石工房「ちーたんの館」へと車を進めるのでありました。

そしてその道中、もの凄い石垣と・・異様に巨大な建物が突如目の前に。

皆であれは何だ?何だ?と盛り上がっていると、行く先に「円応教本部」と書かれた看板を発見。

なんとなく聞いたことはあるけど、こんな所にあるんだね〜。

思いもよらぬ社会見学(素通り)を経て、旅は次回【後編】へと続きます。

 

 

*1:仕様が違いすぎるので同列で語るだけ可哀想なのだが、そういう「驚き」もありましたよ、という事で。。

*2:自分に似合う物が殆ど世になく、実は帽子をひとつも持っていなかった。

*3:こうなると人間の言葉も喋りそうだ。声は声優・茶風林さんのイメージ。ちょっとコワイ(笑